連携企画 「好きなエロゲを3つ挙げろ」

こんにちは。管理人です。
少し面白そうな企画がTwitterのタイムラインに流れていたのと、個人的に若干余裕が出来たので、久々のブログ更新を兼ねて、この企画に乗っからせて頂いた記事を掲載します。

そもそもどれを挙げる?

よく考えてみたら、これまでそれなりにプレイしていて、最早記憶の彼方となっているゲームも多いなか、どれを挙げるか、少しばかり迷いましたが、個人的に思い入れの強さを考えて、
晴れときどきお天気雨
さくらシュトラッセ
もしも明日が晴れならば
を挙げることにしましょう。お気づきの方も居るでしょう。そうです、全部くすくす+NYAONの作品です。晴れ天を思いついた時点でそう決めました。因みにここに入れるかどうか迷ったのが「そして明日の世界より――」と「こなたよりかなたまで」なので、まぁ、こちらも近い方向は向いていた気がします。

晴れときどきお天気雨

晴れときどきお天気雨2011年発売予定!
絢音ちゃんの強烈な可愛さと前後の変貌っぷりもすごい作品ですが、妹のなずなを起点とする三角関係がこれでもかと描かれる上に、誰もが「誰も傷つかないように」といろいろ迷うので、余計にこじれていく過程が見てて苦しかったような。それだけに、何らかの形で解決を得られる各エンディングのうれしさもひとしおだったなと、今振り返って思います。
挿入歌の効果が絶大だなと思った作品の一つで、特に香奈恵様のルートで流れる「さくら色のしおり」は、その流れるシーンと相まって、凄く感動的でしたね。

今でも覚えています。買っておいてなんですが、プレイ当初、本当に好きなヒロインが一人も居なくて、絢音ちゃんは情操教育を間違えたんじゃなかろうかと真剣に心配したほどでした。それが、今もなお時折言及して思い返すぐらいに思い入れのある作品になったのですから、不可思議な話です。

さくらシュトラッセ

この作品の話をするには、Rat-a-tat/橋本みゆきと、かりんルートの話は欠かせないなと思っています。
当初プレイした時は確か優佳姉ルートが一番好きだった筈なんですが、「ぱれおと!2」と買って、Rat-a-tatを聞き直して、里村かりんルートをやり直すと、やはり里村かりんルートが一番面白いなと思い直したという意味でも、実は私の中では例外的な位置づけをされている作品です(そもそも基本やり直さないので)。

かりんルートの概略は次の通りです。

このルートは、大人になることで、主人公と離れてしまうことを拒否した、里村かりんちゃんがヒロインです。「大人ではない」ので、恋愛に発展するよしもありません。精々幼馴染みどまりです。しかし、かりんにして見ればこれが面白くない。そこで、かりんは魔女のクラウディアに泣きつきます。クラウディアは、惚れ薬を飲ませることで、肉体関係に発展させようとしますが、惚れ薬で尋常ではない性的興奮を覚えた主人公は、「大人ではない」かりんにとってみれば、ただ只管に恐怖の対象にしかなりえないものでした。ゆえに、元に戻す方策を探すことになり、そのひとときは、かりんが望んだ恋愛関係になります。そして、惚れ薬の解除法が見つかりますが、それはこのひとときの記憶を全て忘れてしまうことと引換でした。クラウディアやマリーは解除薬をかりんに渡し、かりんの決断に委ねます。かりんは中々踏ん切りがつきませんが、月の明るい夜に、キスで解除薬を飲ませるのです。
全てを忘れ、目を覚ました主人公は、周りの様子、特にかりんの様子がおかしいことに気がつきます。そして、かりんは主人公の思いを知り、改めて恋愛に至るのです。

Rat-a-tatは、解除薬をキスで飲ませるシーンから流れますが、歌詞の節々がシナリオを想起させるもので、しっとりと歌い上げられているのがまたもう……。特に二番の「『さようなら』は 『じゃあまたね』と同じ意味なの きっと だから今私 次の新しい世界へ旅立つ 昨日までの笑顔の数 数え切れないくらい でも明日もっとずっと輝けるように 歩いて行きます」は、ようやく得られた望んだ関係を断ち切る、かりんの迷いと強さを端的に描写していました。

エロゲ全体を見渡してみて、「お馬鹿キャラ」とか、子供っぽいヒロインはよく目立ちます。しかし、彼らは要因があってお馬鹿とか子供っぽくなったというよりは、そういうキャラ付けであるからお馬鹿なのであって、そこに理屈がないことが多い気がします。さらに、物語全体を通じて、彼女らが、大人へと精神的に変貌を遂げていく過程が描かれるのは少ないのではないでしょうか。その意味で、さくらシュトラッセの里村かりんルートはたぐいまれなる作品であったと評することが出来ると思います。確かに、里村かりんの行動の一つ一つは、衝動的で、どうしようもなく子供のそれです。一方で、彼女は子供っぽさから少しでも羽ばたくことが出来たのではないでしょうか。子供っぽい自分の行動にけりをつけて、他の人のために行動できるのは、そして、約束を是が非でも守らんとするその姿勢は、少なくとも、以前の彼女よりは大人に近づいたものでありましょう。

では皆さん、最後に。
\(>ヮ<)/きゃっほぉ♪

もしも明日が晴れならば

「もしも明日が晴れならば」公式サイトへ
この作品、実は私がプレイしたNYAONのシナリオの中でもっとも拒否感の強い作品でした。特に千早。他の作品は一度着手すれば最後までやり遂げたのですが、これだけは千早が出てきた辺りで一旦留め置いてしまいました。
しかし、改めてやり直すと、今度はすーっと進んでいくもので、物語を受け止める自分の側の変化を痛感した作品でした。

作品自体について触れていきましょう。もしも明日が晴れならばについては、珠美ことタマちゃんのことを触れないわけにはいきません。共通ルートの最後に挟まれるここも、WHITE-LIPSの「凪」が印象的に用いられています。「凪」の歌詞は、キューブラー・ロスの「死の受容の5段階」を私に想起させます。怒りの段階は抜け落ちていますが、後は概ね全て拾われているように見受けます。

タマちゃんに限りませんが―恐らく絢音もそうです―、人間関係に極めて臆病なのですね。誰もが、誰も傷つかないように、行動する。これがNYAONのシナリオに特徴的な人間のあり方かもしれません。しかし、誰もが気がついているように、誰も傷つけないように行動することは、二つの選択肢しかもたらしません。ありとあらゆる他者の行動を受け入れるか(香奈恵など)、人との関わりを拒絶するか(絢音、珠美)。そして、彼らも理解するのです。
こういう風に、理解し、懊悩し、成長し、一定の解決を得るというプロセスが、NYAONのシナリオには如実に描かれていると思います。他方で、懊悩する過程が主軸におかれ、しかも、「誰も傷つかないように」という思考の残滓が、彼らが実態以上にうだうだと悩んでいるような印象を与えるのかもしれません。しかし、若い彼らにはそのプロセスが必要不可欠なのではないでしょうか。

なお、本作品についていえば、秋穂が転生して戻ってきてしまうのは少し評価の難しいところでしょうか。そうしてしまうのは、なんだか勿体ない感じを与えました。

最後に

ここまで書いてきて思い出しました。好きなエロゲを3本挙げる企画だったはずなのに、気がつけばNYAONのシナリオ評みたいなことになっていました。でも、ある意味当初予期した着地点にいたったのかもしれません。

これが取り敢えず私の「好きなエロゲ3本」でした。何かの参考になれば、幸いです。

では、今日はこの辺で。

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