「ピアノの森の満開の下」 Review.

今日は「ピアノの森の満開の下」のレビューをお届けします。
では、続きにて。

【製品名】ピアノの森の満開の下
【メーカー】ぱじゃまソフト/Production ぺんしる(http://www.pajamas.ne.jp/
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista(各32bit版のみ)
【ディスクレス起動の可否】不可
【修正パッチ】執筆時点ではなし
【シナリオ概略】

櫻乃の命はあと、一週間。
布団の上でただ死を待たせるより、妹になにかしてやりたかった。
少しでもいい、人生を楽しいものに彩ってから終わらせてやりたかった。
だから、僕らは旅に出た。
二人きりの旅に――
僕は、櫻乃の残りの人生の為、なにをしてあげられるのだろうか。

僕たちの――最後の一週間が始まる。

(パッケージ裏より抜粋)

【当ブログの考察ログ】
「ピアノの森の満開の下」感想ログ

【シナリオ】
シナリオは個別エンドが一応ありますが、内容的にはつながっていて、一本道といって差し支えないかと思います(考察ログで○周目と書いたのは、そのためです)。

シナリオ概略は上に掲げたとおりです。
短さといい、全体的な感じとして近いのは、「こなたよりかなたまで」ですが、根本的に違う箇所があります。
「こなたよりかなたまで」が全般的に不条理、理不尽なリアル、そして現代的な雰囲気の中に存在しているのに対し、本作は、ファンタジックな世界の中にあり、リアルさは薄められています。

また、考察ログもいろいろつけましたが、結局よくわかりません。伏線を回収する気がさらさら無かったのか、それとも、私の読みの甘さか、それはわかりませんけど(Wikipediaをみれば似たようなことが書いてあるわけだが)、もう少し具体的に述べられていても悪くはないと思うんですよね。

さて、各ルートの感想は、以下の通り(1周目と2周目は考察ログの加筆)。

◆1周目
通称「結婚式エンド」到達。単にいい話だな…と言うにはあまりにも難しい問題を抱えている気がしてならない。
何が、というわけではないのだけれど。

強いてあげるとすれば、それはたぶん、もういない櫻乃への変わらない愛情なのだろうとは思うんだ。
死後も主人公は櫻乃への愛を抱き続けるのならば、彼はこれから先、生きることが出来るのだろうか(まじめな話をしているのに、ぎなた読みネタをしたくないので、敢えて読点を入れる。読みにくいことは承知だが、御諒解いただきたい)。

結局3エンドを通じて一番”泣ける”エンドだ。これ以上のコメントも難しいけれど…。

◆2周目
通称木花エンド。
僕たちの夏はこれからだ―という謎(?)のエンド。多分一番エロゲ的。
結局、木花=櫻乃説はこのエンドでは実証された形になるわけだけど、それがいいシナリオかどうかはまた別の問題だと思う。
僕はこのエンドは三つの中では悪い方に属すると思う。ただし、全般的にハイレベルな訳だから、一つだけ標準レベルなら、どうしても低く映ってしまうと言う問題があると言うことは付言しておこう。悪くないのだ。

◆3周目
一応櫻乃Trueエンドなのかな。
このルートがユーザー的には正念場だということは考察ログでも述べたけど、実際かなりつらい。
このエンドはどうもメフィストフェレス…じゃないわ、”ご主人様”の狼狽える姿ばっかり記憶に残った感があるな。
いや、櫻乃が帰ってきたり、主人公が櫻乃の事を思い出したり、いいとは思うんだけどね。なんというかその…。難しいなぁ。

でも、結婚式エンドの後にみると、見劣りしてしまうのは、おそらく、(ユーザーが)想定した運命から大きく外れていないことに起因するのだろうね。

◆全体
悪くないです。感動できるいい話です。だけど、若干作りが甘いというか、雑というか…。
ここまで考察の余地があると、突っ込みたくなるじゃないですか。細かく、細かくね。
いや、私の悪い癖です。

シナリオ:16/20(いい話。)

【システム】
システム面では若干問題があります。セーブや場面転換時に某かの処理(リソースモニターで見ることが出来ればよかったのですが、ウチにはWindows Vista/7の32bit版がないもので…)をやっているようで、プチフリーズします。

※検証機はWindows XP Professional SP3です。

コンフィグ面でも不足はありません。デフォルトのままで十分快適なのは、作りがいい証拠です。

システム:13/20(プチフリーズはやっぱり不快)

【楽曲】
OPは「此の花咲ク頃」、EDは「散・花・桜」。「此の花咲ク頃」は作詞作曲歌唱共に榊原ゆい。ゆいにゃんのファンにはたまらないですか?(ED「散・花・桜」は作詞:若瀬諒、作曲:Manack)

OP/ED共にクオリティはかなり高いです。榊原ゆいってこんな歌い方出来るのかと…。

BGMは全部で11曲(アレンジ含む)。場面を外した物もなく、少ないですが、最適量かと思います。

楽曲:20/20(文句なし)

【グラフィック】
キャラはおおむね問題ないのですが、一点だけ。
目の縁及び眉毛が、強調のためでしょうか、黒というより深紅に近い色合いで縁取られており、これが死に化粧だの何だのと様々な憶測を呼ぶ原因になっています(特に初っぱな及び結婚式エンドの画像)。
いまパッケージを確認したら、パッケージは普通に黒で縁取られており、何があったのかと思うわけですが…。

背景は全般的に水彩画のように淡い色彩で彩られており、これが一層の幻想性を強める役割を果たしています。

グラフィック:18/20(概ね問題なし)

【声優陣】
ヒロインは全員榊原ゆいです。うん。
一応普段通り書いてみようか…。

神森櫻乃:榊原ゆい
木花:榊原ゆい
ご主人様(猫時):成瀬未亜
ご主人様(猫時以外)・店主:牛込亀男

これで外れ役とかいったらかなりアレですよね。
ただし、榊原ゆいが中瀬ひなみたいな声が出るのが予想外でした。

声優陣:20/20(問題なし)

【総評】
87/100
お勧め度:A+
笑いがありつつも、全体的に重い話です。
ですが、この繊細さ、出来る限り、多くの人に知ってほしいな…。

惜しむらくは、このゲームの主題歌、「此の花咲ク頃」の含まれているCDがいずれも入手困難ということでしょうか…。というかなぜに発売2年前に出した(CDは2005年、ゲームは2007年)。

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